スペクトラム 出版社 ホーム > 物語と、その語り手:考えとこころとからだ - 子どものための癒やしとEMDR療法の絵本
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書名: |
物語と、その語り手:考えとこころとからだ: |
副題: |
子どものための癒やしとEMDR療法の絵本 |
著者: |
アナ M ゴメス |
監訳: |
太田茂行 |
翻訳: |
大塚美菜子 |
絵: |
武嶌 波 |
出版社: |
スペクトラム出版社 |
仕様: |
B5横長変型判 202 X 252mm 上製かがり綴 |
本文: |
32頁 オールカラー(絵本) |
定価: |
2500円(本体) |
ISBN |
978-4-902082-27-2 C0047 |
発売: |
2019年6月3日 |
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紹介文 |
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本書は著者アナ・ゴメスの『こわかったあの日にバイバイ!:トラウマとEMDRのことがわかる本』の続編となるものです。対象年齢層は前著よりもやや高く、図柄は学童向けですが、中学生でも使える内容です。トラウマや逆境的体験の苦しい影響を、思考(Mind)、こころ(Heart)、からだ(Body)という3つの「語り手」の「物語」として説明しているのが特徴です。これは、分かりやすく説明するための便利な比喩というよりは、子どもたちの心身に起きている複雑なことを病理的な用語を使わずに、優しくかつ無批判的に説明する、という著者のあたたかな意図と考えを反映しています。トラウマ被害の当事者が発達期の子どもである場合は、自分の理解困難でおかしな状態に対して恥やおそれの感覚が強化されやすいものです。治療者が病的観点ではなく、心身の「物語」として、無批判的な言葉で分かりやすく説明することは子どもたちの安心につながり、恥や解離によって「症状」が複雑化していくことのブレーキとなってくれるでしょう。それを前提に具体的解決法としてEMDRが紹介されています。どうぞ、沢山の子どもたちに積極的に役立てて頂きたいと思います。(監訳者あとがきより)
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著者 |
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アナ・ゴメス
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アナ M.ゴメス Ana M. Gómez MC, LPCは,米国の私設開業の心理臨床家であり、世界的に著名な講演者です。アナは複雑性トラウマ、愛着の傷、解離などをもつ子どもや青年に対するEMDRセラピーおよびEMDRの補助的アプローチについて、米国内外で講演しています。2011年には米国アリゾナ州遊戯療法協会から「功労賞」を、そして、2012年には同州の依存症治療機関であるSierra Tucson から「希望の賞」を授与されました。EMDR研究所および南アメリカEMDR協会においてトレーナー養成のトレーナーであり、アリゾナ州フェニックスにあるAgate Institute の創始者兼所長です。
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著書には “Dark, Bad Day…Go Away: A Book for Children and EMDR Therapy” 《邦訳 「こわかったあの日にバイバイ!:トラウマとEMDRのことがわかる本」》(東京書籍)、the Thoughts Kit for Kids(未邦訳), 共著に“All the Colors of Me: My First Book About Dissociation” 《邦訳 「私の中のすべての色たち: 解離について最初に出会う本」》(スペクトラム出版社)があります。また、EMDR療法の子どもへの適用について、複数の書籍で執筆しています。彼女の最新刊には、“EMDR Therapy and Adjunct Approaches with Children: Complex Trauma, Attachment, and Dissociation” 《日本語版「EMDR療法と子どもへの補助的アプローチ:複雑性トラウマ・愛着・解離」》(スペクトラム出版社) があります。また、アナは、EMDR箱庭プロトコル、世代間トラウマを癒やす親と子どものための愛着に基づくEMDRプログラムなどの開発もしています。
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監訳者 |
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太田茂行(おおた しげゆき)
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生活心理相談室ナヌーク主宰(臨床心理士)。日本EMDR学会認定コンサルタント。《監訳書・共訳書》『トラウマと身体』『EMDR標準プロトコル・実践ガイドブック-臨床家、ス―パーバイザー、コンサルタントのために』『EMDR─外傷記憶を処理する心理療法』他
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翻訳者 |
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大塚美菜子(おおつか みなこ)
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臨床心理士、公認心理師。鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻(博士前期)修了。EMDR研究所認定ファシリテーター、日本EMDR学会認定EMDRコンサルタント。《訳書》アナ・ゴメス著『こわかったあの日にバイバイ!』アナ・ゴメス & サンドラ・ポールセン著『私の中のすべての色たち: 解離について最初に出会う本』
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イラスト |
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武嶌 波(たけしまなみ)
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漫画家・イラストレーター。第19回IKKI新人賞「イキマン」を受賞してデビュー。女性の感性を瑞々しい筆致で描く注目作家。
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著書: 『電氣ぶらんこ』『LOVE DOLLS』(祥伝社)、『私がダメ母だったわけ』『NOと言えなかった私』(イーストプレス)など。『マンガ版 拝啓、アスペルガー先生─異才の出張カウンセラー実録』(飛鳥新社)と『マンガ 奥田健次の出張カウンセリング:自閉症の家族支援物語』(スペクトラム出版社)では漫画を担当。ほかに『どうしてかな? 理由の説明 学習絵カード』 (スペクトラム出版社)の絵を担当し好評を得ている。
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対象読者 |
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トラウマ治療にかかわる臨床心理士、医師、治療される側の子ども(クライエント)
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