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基本的な使い方         カード一覧         作者・絵
  
   *  絵や状況に対するお子さんの理解度や興味に合わせて、どのカードから実施してもかまいません。番号順にやりたがるお子さんもいることを考慮して、カードには番号をつけませんでしたが、必要に応じてつけていただいて構いません。
  
   *  まず、状況絵・設問カードを見せながら下方の問題文「まあくん/ななちゃんが……ます。どうして……かな?」を読み聞かせ、それに対する答えをお子さんにお話ししてもらってください。絵(状況)の解釈が一般的なものと異なるユニークなものであっても、「なるほど、そういうふうにも見えるかもしれませんね」などと肯定的に受けとめてあげましょう。そのうえで、説明カードを見せて『せつめいのれい』を読んであげてください。文字が読めないなどの理由で説明カードを使う必要がない(あるいは、使わないほうがよい)と思われる場合は、状況絵・設問カードだけをお使いください。『こたえ』ではなく『せつめいのれい』としたのは、書かれているものが絶対的な正解ではなく、よくある答え方の一例に過ぎないからです。お子さんの答えの方が詳しく、説明として完璧なこともあるでしょう。また、自分の言ったことがカードに書かれている文と少しでも違うと「まちがえた」「失敗した」と自信をなくしてしまうお子さんもいるかもしれません。ですから『せつめいのれい』については、「たとえばこういう答え方もある、ということですよ」などと伝えて、お子さんの答えをできるだけ尊重してあげてください。
  
   *  どのような答え方(文の長さや文法的な正確さ)を求めるかについては、お子さんの言語能力に応じて、無理のないようにしていただければと思います。ことばの使い方が間違っていても、「違うよ」と指摘したり言い直しをさせたりしないで、正しい言い方の見本を示してあげるだけにとどめましょう。
  
   *  その他の使い方として、たとえば絵だけを見せて状況を説明してもらったり、感情の読み取りを促してみるなどしてもよいでしょう。
(例)『まあくんがジャンケンに負けてくやしがっている』絵について
先生:「まあくんはどうしましたか?」→ 子ども:「ジャンケンに負けちゃった」
先生:「そうですね。ジャンケンに負けてしまいましたね。まあくんはどんな気持ちかな?」→子ども:「いやな気持ち」
先生:「そうですね。いやな気持ち、『くやしい!』って気持ちですね。」